ミュージカル「銀河鉄道の夜」
〜コラージュコラージュ2024〜
「ジョバンニ。さあ、切符をしつかり持つておいで。
お前はもう夢の鉄道の中でなしに本当の世界の火やはげしい波の中を大股にまっすぐに
歩いて行かなければいけない。
天の川のなかでたつた一つのほんとうのその切符を決しておまえはなくしてはいけない。」
〈原作 宮沢賢治〉
〈企画・構成・演出 たぐちちえこ〉
日時:2024年9月15日(日)
①14:00開演 13:15開場
②18:00開演 17:15開場
場所:青山ホール(伊賀市阿保1411-1)
【出演者】
澤 実香(シンガー)
神山 知香(シンガー)
久保田 道子(シンガー)
狩野 幸子(ピアノ)
澤田 ひとみ(パーカッション)
たぐちちえこ(シンガー・鳥とり)
村田 鼓(トリニティ)
森井 月椛(トリニティ)
杉本 結衣(トリニティ)
久保田 有姫(トリニティ)
山田 さくら(トリニティ)
鳥越 佳乃(トリニティ)
宮崎 弥月(トリニティ)
樫谷 采芽(トリニティ)
栗田 妃茉莉(トリニティ)
藤岡 杏(トリニティ キッズ)
山名 美杏(トリニティ キッズ)
上迫 由実(トリニティ キッズ)
栗田 誠都(トリニティ キッズ)
私が『銀河鉄道の夜』に出会ったのは高校3 年生。大好きな劇作家、北村想さんの『想
稿銀河鉄道の夜』を大阪のどこかの小劇場で見た時でした。主演のジョバンニはこれ
また大好きな「劇団青い鳥」の芹川藍さんが演じられました。最初の出会いが原作では
なく、舞台作品だったわけですが、私は頭がガーンとなるような衝撃を覚え、心震え、
呼吸が荒くなるほど感動して、それから宮沢賢治作品を読み漁りました。「ほんとうの
幸せって何?」という問いを、この作品によって突きつけられ、その答えを求めてやま
ない気持ちが、この作品によってムクムクと湧き上がってきたのだと思います。
宮沢賢治と言えば教科書に載っている『やまなし』『永訣の朝』『雨ニモ負ケズ』や、他
にも『よだかの星』『風の又三郎』『注文の多い料理店』などが有名です。とにかく不思議
で透明で切なくてまっすぐな、賢治作品は、いつ読んでも心がキューっとなります。
とくにやっぱり『銀河鉄道の夜』は一番好きな作品で、私はこれまでアトリエ公演や
朗読劇も合わせると4 回、『銀河鉄道の夜』を舞台作品化してきました。そんな中で
ずっと心に思い続けていたのは「いつか子どもたちを主演に『銀河鉄道の夜』を描いて
みたい」というものでした。ジョバンニやカムパネルラと実年齢の近い子どもたちが、
そのピュアな感性そのままに演じる『銀河鉄道の夜』は私の夢でした。
劇団トリニティの活動が丸4 年になる今年、満を持してその夢が実現することに
なりました。しかも素敵な音楽を沢山ちりばめたミュージカル作品に仕上げることが
出来ました。宮沢賢治の世界観をしっかり感じてもらえる、素敵な作品です。ぜひ劇場
で体感してください。そしてこの舞台を機に宮沢賢治作品を読む人が一人でも増えた
らこんなに嬉しいことはありません。
MA-RU LABO・劇団トリニティ代表 たぐちちえこ
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